就職の機会均等確保のための公正採用選考啓発月間について

 8月1日から末日までの1か月間、職業選択の自由を保障し、職業差別を排除する目的のもとに「公正採用選考啓発月間」が実施されます。

 この月間は、熊本県並びに県内の各商工団体、教育関係機関等で構成する「公正な採用選考推進協議会」が主唱し、県下一円で啓発運動を進めるものです。

 わが国の憲法は、職業選択の自由を基本的人権の一つとして、すべての国民に保障しています。

 従業員の採用に当たって、本籍、出身地、家族の職業、資産、思想・信条等を聞いたり、書かせたりしないようにし、応募者の適性と能力に基づかない、誤った採用選考を行わないようにすることが必要です。

 また、戸籍謄(抄)本の提出及び身元調査は、就職差別につながりますので行わないよう強く求められています。

 新規学校卒業者の採用に当たって、企業等が求める応募書類については、中学卒業生「職業相談票(乙)」、高等学校卒業生は「全国高等学校統一応募書類」を使用し、大学卒業生等には「新規大学等卒業予定者用標準的事項の参考例」に基づいたもの、または、「JIS規格の様式例に基づいた履歴書」(具体的には県下各公共職業安定所にお尋ねください)の活用をお願いします。

 新規学校卒業者以外の、一般の採用選考においては「JIS規格の様式例に基づいた履歴書」を使用してください。

 公正な採用選考を実施し、職業差別を解消していくことは、県民すべての課題です。

 各機関、団体、企業におかれましては、公正な採用選考の実施について、格別のご協力をお願いいたします。